「芸妓ふたり」から

26日のNHKテレビ、日本紀行は「芸妓ふたり」というタイトルで、金沢の名妓を紹介するドキュメンタリーでした。
古都金沢には三つの茶屋街があり、そのひとつ「西茶屋街」のふたりの芸妓のお話です。ひとりは笛の名手の峯子さん(84)、もうひとりは小鼓の名手の乃莉さん(77)です。

ふたりはお茶屋の女将さんにして、高齢ですが現役の芸妓として、芸を披露しています。その世界では有名で、特にふたりが即興で演じる「一調一管」は高く評価されているそうです。(注 調は小鼓、管は笛のことだそうです)

番組は先に開催された金沢おどりで、ふたりが競演するのに合わせて、練習の様子やふたりの性格などを描いて、興味深いものでした。

ふたりの競演は練習風景でも、丁々発止、切磋琢磨という感じで、お互いをぶつけ合い、意見も遠慮なく言い合い、緊張の連続でした。

峯子さんは普段はやや気さくな感じ、乃莉さんは心臓に問題を抱えながらのためかやや孤高といった感じで、対称的です。そういえば、ふたりのお茶屋が向かい合せというのもおもしろいですね。

今年の「金沢おどり」での演目は、能の「安宅」からとったものですが、乃莉さんは安宅の関の海岸まで出向き、波の様子を鼓でどう表現するか、工夫していました。

「金沢おどり」の本番当日は、乃莉さんの体調がすぐれず心配されましたが、緊迫の舞台を無事勤め上げました。素人には大変優れたように思いましたが、本人たちはまだまだと不満足とのこと。芸の奥深さを窺がわせます。

いずれにしても、ふたりの芸に取り組む姿勢の厳しさ、凛とした姿、雰囲気は観るものにも伝わり、感銘しました。

案内役の女優「藤村志保」さんもすっきりしてよかったです。

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