吉幾三さんのおもしろばなし~ぴったんこカンカン

8日のTBSテレビ「ぴったんこカンカン」には、先週に続いて吉幾三さんが登場し、安住紳一郎アナウンサーと、軽妙なやりとりを連発し、さらに歌手生活初期の苦労話も披露しました。

先週もそうでしたが、東京の人形町界隈を中心に吉さんの知っているお店をたくさん覗いていきました。

人形町には、吉さんの東京の住まいと吉プロの事務所があって、吉さんは手にとるように知っていて、なじんでいる街です。住人とのやりとりも吉さんがそこに溶け込んでいる様子がよく分かりました。

かずかずエピソードが披露されましたが、少しご紹介します。

吉さんが「吉幾三」と改名し、初めての自作曲として出したのが「俺はぜったい!プレスリー」(1977年)という曲のことです。

ある晩吉さんがお酒を飲んでいたところ、事務所から電話で「俺はぜったい!プレスリー」のデモテープを作るから、すぐ来いとのこと。

自分はお酒を飲んでいるからといったけれども、デモテープだからとにかく来いというのでスタジオに行きました。そこにもお酒があり、飲んだりしながら、とにかくデモだからやってみようということで、ギターも借り物で、録音したのだそうです。

3か月後に銀行から吉さんに、まとまった金額の入金があったと電話がありましたが、今まで生活するのに一杯で、大金などは見たことも聞いたこともないので、銀行に間違いではないかと言いました。事務所に聞いたところ印税なので、使っていいということで、納得し、テレビなどを買ったそうです。

さらに話は子供用におもちゃの卓上ピアノを買ったことになり、当時は青森の家もあまり余裕がなく、その卓上ピアノで作曲もしていたそうです。その中から生まれたひとつが名曲「津軽平野」なのです。その卓上ピアノは青森の家で家宝としているとのことです。

とにかく、吉さんの話は内容がおもしろく、歯切れがよく、また味があって、楽しませてもらいました。

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