サッカー北朝鮮戦のいろいろ
ワールドカップの予選は勝ち抜けが決まっているので、勝敗自体は関係なく、日本としても若手に経験を積ませる機会でした。しかし、試合は完敗でしたね。前に書いた岡崎選手もゴールを決めることはできませんでした。
この試合をめぐるさまざまなことが印象的でした。国交がなく微妙な関係にある北朝鮮で行なわれるため、まず選手の入国も随分と時間をとられましたし、サポーターが安全に行けるかどうかも危ぶまれました。
結局日本のお役人10数名が付き添って、サポーター150人ほどが行きましたが、太鼓その他応援グッズの持ち込みは禁止、会場の一角でおとなしく観戦。
一方の北朝鮮は5万人が動員され、派手な人文字などで熱狂的な応援を繰り広げました。冒頭の君が代の演奏では大ブーイング、これは失礼でしょう。
北朝鮮はワ-ルドカップの予選敗退が決まっていてモチベーションが低いのかと思いましたが、逆でした。聞くところではワールドカップ予選で負けたために、日本に勝たなければ選手は炭鉱へ行かせられるということもあるようです。
それと相手が日本という関係もあり、会場の大声援を受けて、選手は必死のようでした。素人目でも、日本選手との迫力の差があったと思われます。
今回の日朝戦では複雑な背景も見えました。二人の在日の存在です。ひとりは在日で育ち、Jリーグの後、現在はドイツでプレイするチョン・テセ(鄭大世)選手で、昨日も北朝鮮の先発として出場、途中交代していました。
もうひとりは、日本代表の李忠成選手で、後半途中から出場しました。李選手は在日韓国人の子供として日本で育ち、学校は朝鮮学校出身、一度は韓国籍を取りながら、その後日本国籍を取得し、日本代表にも選ばれました。
試合会場には日本の朝鮮学校の後輩の生徒50名(?)が特別に観戦していたそうです。2選手ともに複雑な気持ちだったことでしょう。
もうひとつの話題は、試合会場に「よど号ハイジャック事件」の実行犯の若林氏が来ていたとのことです。彼はずっと北朝鮮に住んでいて、昨日も北朝鮮を応援する積もりだったが、やはり日本を応援してしてしまったそうです。日本人の血が流れているのでしょうかね。
なお、昨日の試合は、北朝鮮の一般人には事前には知らされていなかったようですが、勝った後になって、テレビで録画放送されたそうです。観客はやはり動員されたのでしょうか。いずれにしても不思議な国ですね。
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