アフリカ象 日本で初めて人工保育に成功
インド象に比べて一回りも大きく、気性も荒いといわれるアフリカ象ですが、野生での個体数が減少していて、日本での入手も難しくなっているため、人工保育は今後のためにも、貴重な経験となったようです。
砥部動物園で5年前にこの象は生まれ、「媛(ひめ)」と名付けられました。ところが、母親象は生まれた子象を育てようとせず、鼻で持ち上げて落とすなどし、子象の命の危険を感じる状態となりました。
どうも、母親象は小さいときに動物園に来たために、群れや母親象の子育てするところを見ていないため、どうしたらよいか分からないようです。
そこで、動物園の関係者は自分たちで育てる決心をしましたが、方法は未知のことです。まず象の母乳の成分を調べたところ、人間の赤ちゃん用のミルクに似ていることが分かりました。
さらにやし油などで栄養を加えるなど工夫をしたうえで、子象に与えたところ、無事飲んでくれたということです。
そして子象は飼育員にすっかり懐き、生長していきました。しかし今度は飼育員がいないと、ストレスとなって、じっとしていられないほどになり、しかたなく、飼育員が子象が眠るときも傍らにいてあげるという献身的な保育を続けてきたそうです。
映像で、飼育員に寄り添って眠る子象が紹介されましたが、まさに母親を求めている感じでしたね。
それらの様子は、檻越しに母親象も見ていたのでしょう。その後、母親象は次の子供を出産しましたが、ちゃんと学習したためか、今度は母乳も与えて、ちゃんと子育てしているとのことです、また、人工保育の「媛」も含めて家族を形成して、仲良くしているようでした。
飼育員さんの苦労が報われますね。
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