稀勢の里 大関昇進と四字熟語

大相撲の稀勢の里の大関昇進が決定しましたね。先代の鳴門親方(元横綱隆の里)が、九州場所直前に急死して、大関を狙っていた稀勢の里にとっては、なおさら厳しい場所となりました。

結果は10勝止まりで、大関昇進の目安といわれる3場所33勝にもわずかに及ばなかったのですが、理事会において満場一致で大関に推挙されました。琴奨菊と2場所連続で新大関、しかも日本人の大関誕生です。

稀勢の里については、横綱白鵬と互角の対戦成績であり、あのふてぶてしい顔つきから、もっと早く大関になっても良かったくらいかと思いますが、今後は下位に取りこぼさないよう頑張ってもらいたいですね。インタビューで素顔を見ると以外に素直な感じでした。

ところで、大関昇進のときの口上についてです。協会の使者が大関に推挙されたことを伝え、それに対して、本人が受けるかかどうか応え、併せて決意を述べるものです。

決意表明によく四字熟語が使われ、稀勢の里がどういう言葉を使うのか注目されましたが、稀勢の里はできるだけシンプルにしたいということで、四字熟語は使いませんでした。あまり使われない熟語を突然持ち出すよりは、素直な気持ちが表されて良かったと思います。

なお、先代の鳴門親方は稀勢の里の昇進を早くから期待していて、口上の案を数十通りも用意していて、中には四字熟語もあったそうですが、本人の意向ででシンプルにしたとのことです。

大関昇進のときには、なんとなく四字熟語を使うものだと思わされてきましたが、ちょっと調べたところでは、必ずしも古くからみんが使ってきたものではなく、子山部屋で使い始めて、広まっていったそうです。
四字熟語の例を挙げてみます。
貴乃花(大関昇進時、以下同じ)不撓不屈、(横綱)不惜身命。 若乃花(大関)一意専心、(横綱)堅忍不抜。千代の富士(大関、横綱)一生懸命。 朝青竜(横綱)一生懸命。 白鵬(大関)全身全霊(横綱)精神一到。
なお、千代大海、魁皇、琴欧州、把瑠都などは特別な言葉は使っていません。

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