欽ちゃんのエピソード~斉藤清六さん

3日放送のテレビ朝日「中居正広の怪しい噂の集まる図書館」から、前回に続いて欽ちゃんこと萩本欽一さんのエピソードをご紹介します。この番組では中居さんがゲストの欽ちゃんに噂が真実かどうか、明かしてもらうように迫りました。

ちょと古い話ですが、1976年から約10年間続いた人気絶大の番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?」に関係するお話です。

その番組で、変わったアナウンサー役を演じて人気者となった斉藤清六さんがいます。斉藤さんは欽ちゃんの大ファンで、あるとき欽ちゃんの自宅に押しかけて、「弟子にしてほしい」とお願いしました。欽ちゃんは、「勉強してから来るように」と、浅草のあるところを教えて帰しました。

数年後、欽ちゃんはテレビ局関係者から、浅草の街頭で欽ちゃんの宣伝をしている人物がいるとの話を聞き、調べてみました。すると斉藤さんが毎日、サンドイッチマン風に街角で欽ちゃんの映画などの宣伝をしていてくれたことが分かりました。

そこで、番組関係者と相談して何とか使おうということで、前述のおかしなアナウンサー、番組中では「いなかのアナウンサー」として出演させました。そして、とぼけた語り口、変なヘアスタイルなどで急速に人気を得ていきました。

「欽どこ」も終了し、さすがの欽ちゃんもひところの勢いがなくなり、作った映画も不入りで、借金を抱える状態に陥りました。そのとき、突然に斉藤さんが現れ、欽ちゃんに映画のチケットを売ってくださいと1000万円をポケットから取り出しました。

斉藤さんは本当に欽ちゃんが好きで、大将が困っているのを黙って見ていられなかったのです。斉藤さんは、「このお金は自分のものではない、欽ちゃんに稼がせてもらったお金を貯めてあったのだから使ってほしい」といったそうです。しかし、欽ちゃんはそのお金を受け取ることを断りました。

欽ちゃんがいうには、斉藤さんという人は、不器用だけれどもこうしろといったいったらいつまでもやっている人だそうです。

さらに、自分のお葬式は斉藤さんにやってもらいたいとも言いました。なぜなら、人とは変わったことをやって、みんなを笑わせてくれるだろうからだそうです。

一般人には分からないこともありますが、欽ちゃんの人間味と芸人魂が感じられますね。

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